どうりで

仕事が終わったら食事でもどうですかと誘われて早めに切り上げて公園口で待ち合わせた。到着した頃に相手からメールがぴるりるりと届いてどうやら少し遅れるらしい。笹塚からやってくる相手の移動時間も考えて余裕があったので公園に向かうことにした。お腹はぐるりぐるりと鳴っていたのだがこれからを考えてくうと我慢した。
マックでアイスコーヒーのおっきいのを買っていせやのところからぶらりぶらりと池の真ん中のおっきい橋へと。座れるところを探しながら池に沿って弁天様のほうへぎゅうんと右回り。立ち飲みしたくない、こうゆうところで自分の育ちを小出しにしながら内心疲れていただけなのであった。
探しても探しても空いているベンチはなくやたらと人が多いのでそこでああ今日は日曜ですかポムと気付く。どうりで子連れだの子どもだの大道芸人が多いと思った。しかし子どものパフォーマーはいない残念。
四分の一周ほどしたところでようやく一つだけぽつんと空いたベンチを見つけて根を下ろしアイスコーヒーをずごごごごと飲む。ぽけぽけと煙草の煙を吐き出しそれは「思い出ベンチ」と呼ばれる代物だったのでほほーどれどれと寄付した方のメッセージを読んでみることに。

■思い出ベンチ■
お帰り美樹ちゃん。ママは此処にいます。
さあ一緒に珈琲ゼリーを食べましょうね。
緑の星になった貴方に逢いたい。
パパとママ。
2003.12

えー?コーヒー飲んじゃった。 それともただいまが先か?