すぷりんろー

学校の地下に喫煙所があったのです。少し教室から遠いのと、たいがいみんな外で吸っていたので、あまり寄りつかない場所でもありました。ある日突然の休講だったので、一人でのんびりしたいなぁと「牛乳屋さんのコーヒー」を買ってそこへ向かってドアを開けましたところ、やたらと油くさい匂いがしたのです。
ふと見ると、チャイ人の先生がホットプレートで何かをジュージューと焼いていました。それだけでもギョッとしたのに、『オオタリサン、タペテケヨ!』と麻痺系の呪文を唱えられてしまったので、自分は横に座ることとなってしまいました。よく見るとそれは春巻きだったので、自分のターンとばかりに『揚げてあげて!』と攻撃したのですが、『前夜ニ揚ケタスプリンローヲ持テキテホップレーデ温メテル』的な呪文を唱えられてしまい、挙句、レシピまでとくとくと解説されてしまいましたのでMPのなくなった自分にはもう何も。